見守る瞬間
去年、初めて水平線に日が沈むのを見て感動したが、
今年は、本当にわずかではあるが、最後の最後で雲にさえぎられてしまった。
それでも、水平線ギリギリまで姿を見せながら
徐々に見えなくなっていく夕日の最後の瞬間は、とても感動的だ。
水平線に日が沈む瞬間は島に暮らしていてもめったに見られるものではないと、
元星空観測タワーの解説員だった島人が教えてくれた。
毎日のように空を観察していた人でさえ、そうなのだ。
あらためて去年の体験がいかに貴重なものだったかがわかる。
「見守る瞬間」 波照間島 2006年